地上から消えてしまったペンネームたちがひそかに生きている街
さまざまなひとのかたちのゆきかいにわたしは息を殺してまじる
あまみやはありふれていたペンネーム またきみじゃないあまみやに会う
なにもかもなつかしさからできていて道とおもえば回想だった
うすやみをすすむと遠く海へゆく貨物列車の通過する音
ゆく というよりも ねがう という感じここからそこへ向かいたいなら
なにひとつことばが見つからないときの祈りのように足をはこんだ
図書室は匂いでおぼえている 文字のまどろみ めざめ あくびの匂い
申命記二十二章へまなざしを落としたままの少年がきみ
どちらだろう 傷ついたのは 傷ついてなおその先を生きてきたのは
にせものとよべばわたしがほんものになれる気がして きみを指さす
ほんとうは死んでいたから指さした先からわたしはけむりになった
図書室で消えてゆくのは悪くないさいごだよねとけむりはおもう
よる更けてゴルトベルクのアリアへと針がしずかに着地する音
街の息ふかまってゆく きみたちが地上のことを忘れゆくたび
同じ設定(忘れられたペンネームたちが街を形成して社会生活送っているよ)
で創作してみたいという方のために、ハッシュタグを作りました。
ちょっと長いのですが一首めそのままです。この一首は連作や文章の中でならご自由に使っていただいて大丈夫です。
よければ使ってください。(わたしもまたいつか書けたり描けたりしたらいいなと思っています)
#地上から消えてしまったペンネームたちがひそかに生きている街